何のための住宅ローン? その2

昨日からの続きです。

この住宅金融支援機構のフラット35にかぎらず、住宅ローンが支払えなくなったから賃貸にして家賃収入で返済する、そして足りない逆ザヤ分は手持ちを切り崩して支払う……何か変じゃありませんか?

そもそも、住宅ローンが支払えなくなったからといって「不動産賃貸経営者」に転身しても、古くから不動産賃貸経営を生業(なりわい)としてシノギを削って来ている、いわばプロ達と競争することを意味します。

日本の不動産事情は少子高齢化により、大きく変わりました。

かつてのように、サラリーマンの副業として片手間で賃貸経営をしても決してうまくいきません。

まず、部屋を埋めるためにはそれ相当の設備投資や賃貸募集をしなければなりません。

何よりも他人に貸すということは、所有者責任を引き受けるということです。

例えば、家賃滞納、事件、事故、火災、自殺、クレームなど、考えもしないことが起こったら、

「賃貸の不動産会社へ任せてあるから、そちらへ聞いて」

だけでは済まされないのです。

最終的に責任を取るのは所有者です。

 
ローンの返済に行き詰まって相談をすると、住宅ローンの窓口担当者や普通の不動産会社の担当者は、任意売却には一切触れないまま「賃貸にしてはどうですか」などと言うかもしれません、

もちろん悪気があってのアドバイスではないでしょう。

しかし、某大手不動産会社に勤務する私の知り合いは、「なるべく任意売却をさせないように」と会社から指令が出ているそうです。

なぜなら、任意売却は会社のイメージダウンだからなのだとか。

さらに、賃貸にしてもらえれば借り手が付いたかどうかは関係なく、ずっと先まで毎月、管理料が取れるからという理由のようです。

あながち大手の不動産会社だけではなく、とくに賃貸と売買を兼業しているような地場の不動産会社も同じじゃないでしょうか。

最後に本音として話していたのは、

「任意売却は面倒で時間がかかる割に儲からないから」

とのことでした。

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